蓄電池の劣化について
蓄電池の劣化現象は、重大な事故につながることがあります!
期待寿命を過ぎた蓄電池は使用しないでください!
蓄電池は劣化が原因で爆発することがあります!
寿命を過ぎた蓄電池を放置すると、見た目には異変を感じられなくても、比重や電圧の低下、蓄電池の容量低下等、内部に劣化現象が発生します。
さらに放置を続けていると、外部にも異変が現れ、亀裂・腐食等から漏れ出たガスによる引火・爆発等重大な事故を招く恐れもあり、非常に危険です。
ずさんな管理体制による事故や災害は決して起こしてはなりません。管理者様は施設と利用者の方を守るために、定期的に正しくメンテナンスを行う必要があるのです。
劣化が原因で爆発した蓄電池
いずれも爆発時は幸い無人だったため、人的被害は免れましたが、破片は電気室中に散乱して大変な状態になりました。蓄電池の劣化は一歩間違えば大きな人災事故につながることもあるのです。
極柱よりの亀裂
極板の膨張により極柱が押し上げられ、亀裂が発生しています。
端子部の腐食
充電中に発生したガスが酸化され、著しく腐食した状態です。
蓋の盛り上がり
極板の膨張により極柱が押し上げられた状態です。
極板の剥離
充電中に腐食した極板の表面がはがれていく状態です。
活性物の沈殿
電極よりはがれた活性物が電槽下部にたまった状態です。
最悪の場合、内部ショートを引き起こし発熱の可能性があります。